理事長より

理事長より

ご挨拶

我々住宅産業に従事する者には、日本の住環境に潜む諸問題を改善し、「持続可能な社会の実現」に貢献する為、少しでも良質な社会資本の形成に努める義務があります。これを実現する方法として高断熱、高気密、外断熱工法が有効である事はいうまでもありません。これらを推進し、豊かな社会実現の為に「一般社団法人日本断熱住宅技術協会」を発足する事と致しました。このような趣旨により、地域住宅産業関連諸団体と連携し、適切な役割分担の下、住宅産業の専門家、団体が当協会に参集し、住宅などの建築物への積極的な省エネルギー化の推進を図りたいと存じます。

 

持続可能な社会へ

循環型社会の形成、将来にわたる住生活産業、住生活の質の向上・発展に寄与して参りたいと存じます。欧米を旅行いたしますと、住宅や街並みと言うものは残念ながらわが国の方が劣っているという事を実感致します。 私自体、外断熱を施した住宅に30年以上住み、その性能に満足をしております。この事から外断熱工法をわが国でも理解して頂き普及させようと努力して参りました。しかし、そう簡単には参りませんでした。私が研究をしておりますブル-ノ・タウトの集合住宅の多くは1920年代に建てられたものですが、現在でも住民に好んで住みつがれております。わが国では1960年頃に建てらえた集合住宅が老朽化したとして建て替えられているのが実情です。このような状態では外断熱をするなどの建物に付加価値を加える事が困難になって参ります。

 

断熱工法に学ぶ

1989年11月にベルリンの壁が崩壊され東西ドイツが統一されました。その時に西ドイツのヴァイツエッカー大統領は東独の国民に「悪かったのは皆様東独の国民ではなく、東独の仕組み、制度だったのです」と話しかけました。大統領の言葉は東独を日本に置き換えれば、日本に外断熱が普及しない事をついていると申せましょう。私共は単に外国の断熱技術を学ぶのでなく、制度も学んでいきたいと考えます。

 

協会の目指すところ

協会はややもすればお題目ばかり並び、実際には成果が上がりにくい場合もあります。私共は中・長期的な目標は当然の事ながら短期的な目標も策定し、その実現に努力して参ります。具体的に短期的な目標として断熱のガイドラインの作成、外国の断熱技術学習、制度の学習などを挙げております。一般社団法人日本断熱住宅技術協会は健全な断熱工法が普及できるように会員一同協力し合い頑張って参ります。もちろん協会にご参加の各位におかれましても儲けて頂く事を考えます。良い仕事をしても利益が無いと言う事は良くありません。適正な利益を上げていく事は企業存続の要です。「儲け」とは「信者」と書きます。健全な高断熱・高気密を進めていく信者を増やしたいと考えます。ご賛同を得られる企業、団体のご参加をお待ち申し上げます。

 

理事長 田中辰明の外断熱普及活動
 

◆理事長HP 田中辰明の部屋
http://tatsut.org/

 

◆田中辰明 活動レポート

2016年2月 第3回欧州外断熱フォーラム その1